シャトー・ド・ランガランは1632年、アンリ・ダンガランによって建てられた、大変歴史あるシャトーで、この頃からすでにワイン造りが始まっています。1830年にロラン・ケトン・サン・ジョルジュが畑を30ha以上に広げ、正式に蔵を建設。同氏はランガランを非常に深く愛し、「自分が死んだら、ここに埋葬して欲しい」という遺書を残して亡くなっています。1923年にアデリス・ベルトラン氏がこのシャトーを購入、以来、家族代々受け継がれ、現オーナー姉妹で5代目となります。
1957年には、現オーナー姉妹の母であるフランシーヌ・グリル夫人が27歳の時、ご主人のファミリーが所有していたこのシャトーでワイン造りをすることを決意。歴史的な悪天候や様々な困難を乗り越え、1978年に初めて醸造元詰めワインをリリース。 現在2人の娘、ディアンヌさんとコンスタンスさんが後を継ぎ、ワイナリーを運営。女性がオーナーとなって、彼女たちで3代目となる、珍しい生産者であり、確実にこの地最高のワインを造り出す1件です! |
【土壌・栽培】
シャトーヌフ・デュ・パプと似た、丸い小石や赤い砂利の土壌。(ラングドックでは「グレ」と呼ばれている)。地質第3紀〜4紀にかけて、氷河の溶解によって形成された小石の多い段丘地。水はけが良い土壌ですが、土中の深部には水を通さない泥炭土があり、そこに春に降った雨が地下水として貯えられます。そのおかげで、ブドウの樹は乾燥に耐えながら、凝縮感のある粒を実らせることが出来、ランガランの特徴でもある、とても個性的でスパイシー、また果実味に富んだワインが生まれます。 また栽培は、農薬をできる限り制限した、減農薬の農法「リュット・レゾネ」。2002年には、「自然環境に配慮した栽培・醸造」を基本理念に掲げる、ぶどう栽培者と醸造者から始まった全フランス規模の団体“テラ・ヴィティス”にも認証されいています。 |
ランガランの中でも特にお買い得かつ大人気のキュヴェ!!
■シャトー・ド・ランガラン シュヴァリエ・ド・ランガラン[2020] シュヴァリエは、ランガランの中でもお手頃となる赤ワインで、5品種をブレンドさせ造られており、各品種の個性と味わいを巧みにブレンドする事で、ボディと飲み心地の良さを両立させています。そのバランスが今までで最もベストなのが、この2020年です。 開けた直後は、熟したラズベリーやキャンディーのような甘い香りが立ち、飲むととてもジューシーな味わいがあります。程なくするとスパイシーさや大地を感じさせる複雑さが香りに感じられるように。味わいもジュージーから、目の詰まった上質なボディと、軽く野性的なタッチが味わいに感じられるようになり、十分なコクがあります。 不思議なのは、ボディもある南仏ワインなのに、飲み難さを全く感じません。単純に美味いです。2日目は更にまとまり良くなり、味わいは詰まってますが心地よい♪ ちなみに冷やしても渋味がきつくなることは無く、冷やしても美味しい。とにかく幅広く楽しめシーンを選ばず満足感のある、ズバ抜けた赤ワインです。 ティアンヌさんも、「私は、このワインを表現するのに、“ゴクゴク”を表すフランス語の表現“glouglou(グルグル)”に注目しました。これは、“飲みやすい、喉越しが良い、美味しい!”といった意味です」とコメントしており、確かにその通りだと納得。 シュヴァリエ・ド・ランガラン何本あっても飽きずに楽しめる、そんな赤ワインです! 【産地】フランス/ラングドック 【格付】A.C.コトー・デュ・ラングドック 【使用品種】グルナッシュ30%、ムールヴェードル33%、シラー20%、サンソ―15%、カリニャン2% 【醸造・熟成】醸造:セメント槽、およびグラスファイバー製タンク。熟成:全体の30%を小樽(1〜2年)を使用。熟成期間は6ヵ月間。 【タイプ】赤ワイン・ミディアムへヴィ |