「父とは違う個性を発揮したい」先代エドモン・ビュルルは2004年10月に他界しました。エドモンには3人の息子がおり、次男フローランと三男ダミアンがドメーヌを継ぎました。 残念ながらエドモンが亡くなってからワインの品質は低下し、海外バイヤーの買い付け量も減らされます。このことが2人に危機感を与え、また家を出ていた長男ベルナールも彼らのことが気がかりで、2人に畑の管理方法を教えるなど、3人でビュルルのワインを復活させることに取り組みました。 エドモンの時代には時間がなく出来ていなかった畑仕事をおこない、エノログのアドヴァイスも聞くようにし、その結果、ワインはエドモン以上の品質となりました。 フローランとダミアンは、「父の個性は尊重しているし、目指している所は一緒だと思うが、父とは違う個性を発揮したい。」と、目を輝かせ生き生きと語ります。 良い品質のワインを造るためのポイントとしては、除梗をしない、長いマセラシオンを行う、実だけでなく皮まで完熟した葡萄の収穫をあげています。フィルターはほんの少し粗いものを使います。 |
■ドメーヌ・ビュルル コート・デュ・ローヌ ルージュ[2021] A.O.C.コート デュ ローヌとしては、信じ難いほどの濃密な味わいを持つ、力強くしっかりとしたコクのある典型的なローヌ。 典型的な濃いローヌワイン、実は最近珍しくなっています。代々ローヌに続くドメーヌ・ビュルルの1本で、地元でも根強いファンが多い赤ワイン。 力強くしっかりとしたコク、程よく硬いタンニン、柔らかな酸、典型的なローヌの味筋を守った味わいで、奇をてらったスタイルでは無くローヌの王道。 【産地】フランス/コート・デュ・ローヌ 【使用品種】グルナッシュ、シラー、他 【熟成】コンクリートタンク熟成 【タイプ】赤ワイン・ヘヴィタイプ |